「上司にいろいろ質問しすぎて、『そのくらい自分で考えろ!』って逆に怒られちゃった…」
「恋人に気持ちを確認しすぎてウザがられた…」
「自分の言動や行動に自信が持てず、逐一誰かに相談しなきゃ安心できない…」
これに当てはまってしまった、心当たりのあるそこのあなた。愛着スタイルに偏りがあるのかもしれません!
愛着スタイルに偏りがあると、上記のように何でもかんでも確認したくなってしまったり、逆に人との関わりを極端に減らしてしまったり、またその両パターンの特性を持ってしまうこともあります。
それはあなたの生きづらさを感じさせている要因でもあります。
そこで今回は愛着スタイルとは何か、その特徴を解説していきます。
愛着スタイルって何?
みなさん、愛着スタイルって言葉をご存知ですか?心理学に興味がある方なら、聞き覚えがあったりすでに知識をお持ちかもしれませんね。
初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんので、まず愛着スタイルについて簡単に説明したいと思います。
愛着スタイル
愛着スタイルとは、あなたが周りの人たち(家族や恋人、友達、同僚など)とどのような関係性、状態を望んでいるのか、その傾向やスタイルを表したものです。
この愛着スタイル、3つの分類に分けて説明されることが多くあります。
①不安型
何をするにも不安が伴い、誰かからの承認やコントロールを無意識下で望んでいるタイプ。簡単なことでも誰かの指示や意見を求めがちで、場合によっては確認のしすぎで突き放されてしまうこともあります。
②回避型
人に対して警戒心が強く、他人と深い関係になることを避けます。幼少期に裏切られた経験(特に母親との関係)がある場合が多いです。
③安定型
不安型と回避型の特性とをバランスよくもった、精神的に安定しているタイプ。他人との距離感もつかみやすく、対人関係のトラブルも少なめ。
確認しないと不安なあなたは…
自分の意見に自信が持てず確認癖がついてしまっているあなたは、愛着スタイルの観点から言うと「不安型」に当てはまります。
愛着スタイルの偏りは、幼少期の母親との関係性が影響を与えていると言われています。
本来であれば母親というのは子供に愛情を与える役割を持っています。
子供はその愛情を土台に「自分は無条件に受け入れてもらえるんだ」と根本的な自信をつけることができ、次のステップへと成長していくと言われています。
しかし、愛情を安定して与えることができない母親の元で育った子供は、”母親の愛情をどうしたらもらえるか”ということを目的に行動をし始めます。
不安定な愛情供給
愛情を与えたり、与えなかったり…「気分屋」な母親に育てられた子供は、母親の気分次第で褒められたり怒られたりすることがあります。
「昨日は友達と遊んでも怒られなかったのに、今日は勉強しなさい!と怒られてしまった…」
「言うことを聞かないと怒られていまう…」
「お母さんの思う”いい子”じゃないと嫌われてしまう…」
そんな状況が続くと、相手の顔色を伺ったり、ごく簡単なことでも許可を得ようとします。
(自宅にいるにもかかわらずトイレに行っていいか聞く、など)
大人になっても、愛着スタイルの傾向は続く
幼少期な不安な体験が土台となっているため、相手に嫌われることや拒絶されることを極度に恐れています。これはとても依存的な関係を招きやすく、相手が悪い人だとわかっていても一緒にいてくれるなら…と自分にデメリットが多くネガティブな関係であったとしても、一緒にいることを望みます。
ダメ男にはまってしまったり、ホストに貢ぎ続けてしまったり…とにかく相手に好かれようと努力をしてしまいます。
不安が根っこにあることで自己肯定感も上がるはずはなく、とにかく自分に自信が持てません。自分自身を承認することができない状態です。
そうなると人は、他人からの承認をより強く求めるようになります。
不安型にはセルフコンパッションがおすすめ!
不安型の人はセルフコンパッションを行って、自己肯定感を上げていくことが大切になっていきます。
セルフコンパッションとは、自分を労り大切な人のように自分自身も大切にするということです。そうすることで自己肯定感が上がり、自信を持つことができます。
自分自身の言動に自信を持てるようになると、自然と不安や確認行動もなくなり、周りからの接し方も変わっていくことでしょう。
自分を変えることが大変だけど…
自分を変えていく。これは簡単なことではありません。脳の習性的にも元の考え方に戻ろうとします。3歩進んで2歩下がる…ですが、意識することで着実に進んでいけるはずです。
この記事に辿り着いたあなたなら大丈夫。
自分のペースではありますが、しっかり変わっていけます。
あなたの生きやすい世界への第一歩、応援しています。
コメント