みなさん、褒められることが好きですか?
こう聞かれて「嫌いです!」とはっきりと言う人は多くないと思います。
日本の教育上、幼いころから ”褒められること=良いこと” として教えられ、褒める側も褒められる側も”良い事”と信じていると思います。
しかし、この「誉める」という行為に意外なデメリットがあることを知っているでしょうか?
褒められることにもデメリットがある
一見、素晴らしいことのように見える「褒める」という行為。
「褒めて伸ばす」なんて言葉もあるくらい、教育の現場や会社で
当たり前のように”褒める側”と”褒められる側”が存在しています。
明日の会議に必要なプレゼン資料が出来あがりました!
ふむふむ…。この資料、よくできているわね。部下くん、偉いわ。
この”褒める側”と”褒められる側”。
”褒める”という行為をおこなうことで
自然と2つの立場ができあがることがわりますか?
褒める側=誉められる側の人の行いや発言などに対して、意見・評価する
褒められる側=上記の褒める側に判断・評価される
これって、対等な立場に見えるでしょうか?
上下関係の元、成り立つ行為
上記の例からもわかるように、”褒める”ということは
目上の立場の者が下の立場のものに対しておこなう行為なのです。
言葉ではっきりと目上、目下と言われるわけでもないのに
決定的な立場の違いを感じさせる、支配的な行為ともいえるのです。
これは日本の教育でよくある「報酬型教育」と呼ばれるものからきており
良いおこないをする=誉められるという構造です。
これは”悪いおこないをする=罰を与える”といった処罰的教育と
構造的には全く同じなのです。
褒められることを求めたり前提にするといつか破綻する
私の知人に”褒めて欲しい”とアピールする人がいます。
「〇〇できたの!(偉いでしょ?)」とことあるごとに
周囲にアピールをしていました。
これは報酬型教育で育てられた人特有の反応で
”誰かに評価されないと不安で仕方ない”なのです。
今まで他社評価でしか自分を認めることができず、
自分に自信が持てない状態です。
良いおこないをして、良い評価・認められるばかりなら問題ありませんが、
失敗して評価が落ちた時、思うように褒めてもらえなかった時、
その人の感情は激しく起伏し、褒めてくれる相手に依存することでしょう。
”褒めない人”になろう!
褒められることに依存している人は、とても生きづらくなります。
まずは誰かの判断で自分を判断することをやめましょう。
誰かからの言葉を求めるのではなく
自分自身で認めて、自分からの言葉で満足すること。
そして、報酬型教育のようなコミュニケーションを取らないためにも
他人を褒める(評価)することをやめましょう。
代わりに”感謝”をするようにしましょう。
明日の会議に必要なプレゼン資料が出来あがりました!
ふむふむ…。資料を作ってくれてありがとう!助かったわ!
このように”感謝”でコミュニケーションを取ることで、上下ではなく、対等・横並びの立場となります。
どのような相手に対しても、目線を合わせて対等に接していくことで、より良質な信頼関係を気付けるようになると思います!
コメント